2011/09/27

東京スカイツリー


先日打合せで錦糸町に行ったところ意外に東京スカイツリーが近く見えた。錦糸町駅には「スカイツリーまで歩いて20分」と書かれた看板もあり、打ち合わせのあと歩いて近くに行ってみることにした。

スーパーゼネコンによるさぞかし ハイテクな工事が行われているのかと思えば、近づくにつれてトンカントンカンとアナログな音が聞こえてきて、普段僕らが手掛けている住宅の現場とそれほどかわらないような気もして親近感を覚える。

実は最初デザインがあまり好きではなかった。特に三角形平面のため見る方向によって傾いて見えるというのは違和感がありすぎると思う。とはいえ、最近だんだん見慣れてきたというか、あまりの大きさに受け入れざるを得ないし、それどころか、近くに見えてくるとなんとなくワクワクしてきてうれしい気持ちもでてきてきたことは否めない。

実は天気のいい日は事務所の前の道路からも先っちょだけ見えることを最近発見した。

2011/09/20

『住む。』秋号(9/21発売)「特集 小さな畑と台所」

『住む。』秋号(9/21発売)「特集 小さな畑と台所」に半農半居が紹介されます。


コラム 半農半居 提案「働く、小さな平屋。」と題して、編集長の山田きみえさんが文章を書いています。

明日発売です。是非ご一読ください。

2011/09/16

通勤途中の気になる建築

毎日通勤で椎名町駅から目白の事務所まで歩いている。
その道中にとても好きな建築がある。
まわりの家に比べて少しだけ階高も軒も低く抑えられた白い箱型の住宅である。
朝通るといつも窓を開けて換気していて、2階の斜めの白い天井が見えて、気持ちよさそうなワンルームの大きなリビング空間であることを想像させる。
最初見たとき、2階リビングの家なんて珍しいなと思った。自分では何軒も設計しているが、町を歩いていて2階リビングの家を見つけることは多くはない。
夜通ると屋根の大きなトップライトから室内の灯りがもれて、あたたかそうな家庭の団欒を感じさせる。
見た感じ、築30年は経過していて、多分ローコストで作られていると思うが、とてもモダンで古さを感じられないどころか、住まい手によくメンテナンスされて大事に住まわれている本当にいい家だなと思った。


北東方向から見る。
2階の角を凹ませて、入り隅を窓と1階のトップライトにしている。敷地に余裕がなく庇が出せない状況で、多少雨が降っても通風できるようにしているあたり、うまいなと思った。


南東方向から見る。
2階には引き込みの木製大開口部があり、一部小窓には懐かしいスチール製建具も使われている。 後で増築されたっぽい鉄骨のテラスでは緑のカーテンなどガーデニングを楽しまれているようで緑が豊かである。

この住宅は宮脇壇建築研究室の設計で、1979年竣工。
小住宅傑作選(世界文化社)に詳しく紹介されています。

2011/09/08

半農半居~石巻の漁師さんの番屋に

私もパートナーとして設計に参加した小さな家。計画のプロダクトハウス『半農半居』を、東日本大震災で被災した石巻の漁師さんの番屋として建てようというプロジェクトが進行している。


震災から半年、避難所から仮設住宅への移転が進み、これからは働く環境を整えることが重要な課題となっているようである。

漁師さんたちの集まる漁港には、漁具を保管したり、休憩所として使用する「番屋」と呼ばれる小屋がありましたが、今回の津波によって漁具と一緒に小屋も流されてしまいました。
そこで、国際環境NGO FoE Japanにより地元の木材を使った番屋づくりを支援し、地域の産業を再建していくための拠点にしてもらいたいというのが今回のプロジェクトである。

くわしくはこちら→ FoE Japan 産業復興拠点づくり



ちなみに『住む。』秋号(9/21発売)「特集 小さな畑と台所」に『半農半居』が掲載されます。