2012/11/18

かえるくんとがまくん

先日娘の授業参観に行って国語の授業を見てきました。その日やっていた「おてがみ」という題材に自分が感動してしまい、原作の本を買ってしまいました。
アーノルド・ローベル作「かえるくんとがまくん」というシリーズで4冊あり、その中の「ふたりはともだち」に掲載されている「おてがみ」という話です。


ストーリーは、今まで一度も手紙をもらったことがないと玄関の前で悲しい顔をしているがまくん、それを知った親友のかえるくんが大急ぎで家に帰り手紙をしたためる、友達同士を思いやる気持ちを描いた心あたたまる話です。


原作を買ってみて気づいたのは、原作は左閉じの横書きで、教科書は右閉じの縦書きに変えてあるが、挿絵が左右反転になっていること。また、原作はほとんど平仮名なのに対して、教科書はそれまでに習っている漢字は使われていること。
原作の方はもっと低い年齢の子にもおすすめできます。


そして、娘が描いた「かえるくんとがまくん」

2012/11/11

小さな建築展 第36回 「豊橋の建売住宅」展

事務所の1階の吉村順三記念ギャラリーでは、
小さな建築展 第36回 「豊橋の建売住宅」展が開催中です。
11月25日(日)までの各土曜日・日曜日午後1時~5時。
11月17日(土)と11月25日(日)午後3時からギャラリートークを行なうとのことです。


吉村事務所としてはめずらしい建売住宅の計画案。
最初RCで設計して、そのあと木造で設計しなおしていて両方の図面が見られます。
1976年当時に共通の仕上やディテールでまとめられた15軒の小さな家。

2012/11/08

キアズマ珈琲

先日甲府のイベントでご一緒させていただいたアトリエS+の清孝英さんが雑司が谷にカフェを設計されたと聞いていたので、酉の市の帰りに見学を兼ねて軽めのランチをしてきました。
都電荒川線「鬼子母神前」駅、地下鉄副都心線「雑司が谷」駅を出てすぐ近く、ケヤキ並木の参道の途中にある、築80年の古民家を改修した自家焙煎珈琲店「キアズマ珈琲」です。


入口の引戸は懐かしい木製建具が使われている。昔の建具はガラスの厚みが3mm程度と薄く、シールを使わずに固定しているので、風が吹けばガタガタと音がするが、そういうことも含めて味があって僕は好きです。



 内部は梁や小屋組みなどあらわしにして、白壁とコントラストをつけています。新設の壁は既存の壁と対比させるために赤や黄色で塗られていたり、部分的に床を抜いて吹抜をつくり、光や風が抜けるようにリノベーションされていました。


 ブラジルベースの深煎りキアズマブレンドと刻みピクルスがのったホットドッグのセット(800円)を美味しくいただきました。隣の人が食べていたビーフパストラミサンドも美味しそうでした。


酉の市2012

今日は一の酉、お昼休みに事務所から近い雑司が谷の大鳥神社に商売繁盛を祈願しに行ってきました。お昼だったせいか人はまばら、屋台も準備の最中といった感じでした。やはり夕方から盛り上がってくるのでしょうか。去年、一昨年と行った練馬の大鳥神社は大変な賑わいで(行ったのは夕方でした)、参拝するのに1時間近く行列に並んだので、なんとなく肩透かしな感じでした。



もちろん熊手も購入して「ヨヨヨイ! ヨヨヨイ! ヨヨヨイ! ヨイ!」もやってもらいました。
今年は二の酉まで。二の酉は11月20日(火)です。

2012/11/04

早稲田大学理工学総合センター・研究棟(55号館)

1993年竣工の鈴木恂+AMS設計による早稲田大学理工学部の新館です。大学の研究室の先輩であるAMSの内木さんが担当されたということで、以前から見学したいと思いつつ機会がないまま20年近くも経ってしまいましたが、先日OMソーラーがここでシンポジウムを開催してくれたので見学することができました。


とても幾何学的な構成。柱と梁は900mm巾、窓と壁が2700x2700の正方形の格子状になっている。
南北面にはラスタータイルが張られ、東西面はRC打放し。東西面の壁はスリットと水切で切り離すことで、柱・梁の格子が明確に感じられる。


敷地奥までいくと安藤勝男設計の1967年日本建築学会作品賞の校舎があり、この幾何学的構成が既存建築郡との整合性からきているものだということはとても解りやすい。



内部に入ると、その正方形や格子をモチーフとした幾何学的構成が建築の構造体のみにとどまらず、家具にまで徹底されていることで部分と全体をつなげている。
アトリウムの吹抜けに突き出したバルコニー、ベンチ、可動式掲示板はいずれも5cm角のナラ無垢材で縁取られナラ練付け板がはめ込まれた同一素材の構成で建築と見事に呼応しているように感じられた。

2012/11/01

折り紙建築 「六甲の教会(風の教会)」


ポップアップカードで思い出したが、学生時代に大学の研究室で折り紙建築をたくさん作っていました。茶谷正洋さんの「折り紙建築」という本に触発されて、自分たちの好きな建築を折り紙建築で作ってしまおうということで、毎日ケント紙とカッターナイフで折り紙建築づくりに明け暮れていた懐かしい時代。
写真は当時僕が製作した、六甲の教会(風の教会)[安藤忠雄1986年設計]の折り紙建築。
当時、安藤忠雄全盛期で研究室の仲間と関西に安藤建築巡礼の旅をしたことがあり、そのときに見学しました。
この建築は教会といってもホテルに付属する結婚式用のチャペルであり、見学した時ちょうど結婚式の最中でした。タペストリーガラスの回廊は周囲の緑が投影されて美しく、ここを歩いて建物に近づくにつれて自然に気持ちが高揚する秀逸なアプローチが印象に残っています。
折り紙建築にするに当たって、この回廊部分の列柱をいかに作るかということでかなり試行錯誤しましたが、何とかうまく出来たのではないかと自負しております。


Pop-up Architecture
学生時代に研究室で作った折り紙建築はここにまとめて紹介されています。